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28 / 4 / 2025

オーバーサイズで無骨な切り替えラガーシャツ

オーバーサイズで無骨な切り替えラガーシャツ

アメリカントラッドの文脈を、現代のストリートで読み替える。
歪みを描くボーダー、肩が自然に落ちるオーバーサイズのシルエット、落ち着いた配色の襟とボーダー。
素材の風合いを活かした設計が、伝統に一捻り加えた個性を宿す。



崩しの美学。緻密に構築されたオーバーサイズ

大胆なオーバーサイズは、ただのルーズではない。
肩から袖、身幅、着丈に至るまで綿密に設計されたシルエットは、身体を包みながらも野暮ったくならず、どこか洗練されたバランスを保っている。
ラグビーシャツという"型"を踏襲しながら、襟やエルボーパッチのディテールでトラッドの文脈を感じさせつつ、それをあえて崩すことで、ストリートにも馴染むユニセックスな佇まいを実現。
1サイズ展開ながら、体格やジェンダーを問わず"抜け"のある着こなしを可能にしている。



歪みが生むニュアンス。素材×切り替えの実験性

このボーダーはプリントではない。同一素材を複数パーツに切り替え、それぞれの「まるまり(生地のクセ)」を活かすことで、自然な歪みやズレを生み出している。
左右対称を拒むその姿は、まるでアートピース。生地自体が立体的なグラフィックとして機能しており、動くたび、光の当たり方で印象が変わる。
襟には異素材の配色が施されており、控えめながらもしっかりと主張する設計。
量産には向かない、手のかかった仕様だからこそ一着一着に表情が宿る。