遂にベールを脱ぐ新ブランド「DDDD(ディフォー)」の正体とアパレルファッションの現在地。 遂にベールを脱ぐ新ブランド「DDDD(ディフォー)」の正体とアパレルファッションの現在地。

遂にベールを脱ぐ新ブランド「DDDD(ディフォー)」の正体とアパレルファッションの現在地。

INTERVIEW

 ―[DDDD]のスタートについて教えてください。
SHINJI:株式会社コーコス信岡の125周年プロジェクトとして、「ファッション」に特化した新しい 挑戦を行いたいという想いから、私がクリエイティブディレクターに就任し、ZENとSHIGEKIとともにブランドを立ち上げることになりました。

―ZENさんの役割は?
SHINJI:ZENはアートディレクターとして、ファッションと身体の関係性に彼の経験をもとに反映してもらっています。

―ZENさんが参加された経緯を教えてください。

ZEN:アスリート活動を引退後パルクールから得た感覚を芸術で表現したいと考えていた時期に、SHINJIからアートディレクターの話をいただきました。新しい分野への挑戦とし て、アパレルは非常に興味深いと感じました。

―SHIGEKIさんが参加された経緯は?
SHINJI:このブランドを立ち上げるにあたり、適任者としてすぐにFUJITAが浮かび、彼が独立していたタイミングでブランドづくりへの参加をお願いしました。

SHIGEKI:新しいブランドをゼロから立ち上げるという挑戦は、私にとっても初めての経験で、ぜひやりたいと思いました。

―ブランドの核をどう固めていきましたか?
SHIGEKI:私たちのマインドがブランドの核です。ファッションの枠を超えて、新しいカルチャーを発信したいと考えています。

ZEN:ファッションのクリエイションに、パルクールの哲学を源泉として取り入れています。

―[DDDD]というブランド名の由来は?
SHINJI:実ははじまりは完全にビジュアル先行で、図形に見えるようなブランドロゴがいいよねという話になって、ホワイトボードに「D」のような矢印の崩れたような記号を4つ 並べてデザインしていきました。また、ブランドコンセプトとして掲げている「Dimensional(ディメンショナル)」「Daring(デアリング)」「Deviant(ディヴィアント)」「Dazzle(ダズル)」の4つの単語の頭文字を取った言葉でもあります。

―2025年SSシーズンに向けたテーマは?
SHINJI:今回は最初のシーズンとなるため自分たちのコアになる部分である「DRESS UP LAZY」を表現のベースにしています。洗練されたアイテムを無骨に着こなし、自分らしさを大切にするスタイルを提案していきます。

ZEN:こだわりを持ちながらも、服が美しくあることに固執せず、自由に生きるスタイル を目指していきます。

SHIGEKI:着る人の個性が際立つ服づくりを大切にし、経年変化を楽しめるアイテムを提供していきます。

―デビューコレクションの着地点は?
SHINJI:あえて言えば着地点はありません。

ZEN:私たち3人が共有する価値観を反映させ、ファッションと身体の関係性を探求しました。

SHIGEKI:服の価値を問い続け、実験的な素材やディテールを取り入れています。

SHINJI(DDDD クリエイティブディレクター)

sabbatique design studio代表。美容室や個人邸の建築設計デザイン、空間プロデュースを手掛ける。また、国内ブランドでのコレクションデザイナーやブランディングコンサルタントとしても手腕を発揮。現在は、数々のブランドのブランディングに携わる。

ZEN(DDDD アートディレクター)

15歳でパルクールと出会い、翌年に単身渡米。19歳で日本初のプロパルクールアスリートに。2015年にはアジア人として前人未到の全米チャンピオンに輝いた国内パルクールシーンのパイオニア。現在もプレイヤーとして世界中で活躍する傍ら、アーティストとして映像や写真、デザインなどを通したクリエイティブ活動を行っている。また、世界のパルクールシーンを引率するインターナショナルチーム「TEAM FARANG」の一員としても活動中。

SHIGEKI(DDDD デザイナー)

エスモード・ジャポン卒業後、国内カジュアルブランドで経験を積み、その後はフリーランスのデザイナーとして、国内セレクトショップやアウトドアブランドの商品企画やデザインに携わる。

Photograph:Yuichi Akagi(eight peace)

Styling:Junya Chino(UM)

Hair:Yuki Yanase

Edit & Text:Akiko Maeda