ストリートカルチャーの代表格として、いつの時代もファッションシーンを牽引してきたスケーターファッション。機能性とスタイリッシュさを兼ね備えたそのスタイルは、幅広い世代から注目を集めています。昨今、多くの有名ブランドがスケータースタイルを取り入れたコレクションを発表し、ラグジュアリーブランドとストリートブランドの垣根がなくなってきていると言えるでしょう。
この記事では、スケーターファッションの歴史から、着こなしのポイントまで詳しく紹介します。
目次
スケーターファッションとは?
スケーターファッションとは、その名の通りスケートボードをする人々の間で生まれたファッションスタイルです。主な特徴として、大きめのサイズ感や、シンプルなアイテム選びなどが挙げられます。
スケーターファッションは現在、ストリートファッションの定番スタイルとして、世界中で愛されています。また、2020年の東京オリンピックからスケートボードが正式競技となったこともファッションスタイルとしての定着を後押ししました。
スケーターファッションの歴史と文化
スケーターファッションは、スケートボード文化と密接に結びついて発展してきました。
スケートボードは1950年代にカリフォルニアで生まれ、初期のスケーターファッションはサーフスタイルの影響を強く受けていましたが、1970年代に入ると、スケートボードは独自の進化を遂げ、それに伴いファッションも変化していきます。動きやすさを重視したシャツやスニーカー、そして耐久性のあるワークパンツなどが取り入れられ始め、徐々に現在のスケーターファッションの原型が形成されていきました。
1990年代以降は、スケートボードがより大衆化し、ファッションブランドもスケーターカルチャーに着目し始めます。有名ブランドがスケーター向けのアパレルラインを展開するようになり、スポーツウェアではなく一つのファッションジャンルとして確立されました。その背景には、常に進化を続けるスケートボードカルチャーと、それに共鳴する若者たちの自由な精神が深く関わっています。
スケーターファッションの特徴
スケーターファッションは、機能性と動きやすさを重視しつつ、ストリートカルチャー特有のラフでクールな雰囲気が魅力です。主な特徴として、以下の3つが挙げられます。
ゆったりとしたシルエット
大きめのサイズ感は、スケートボードのトリックを行う際の動きやすさを確保するためのものです。オーバーサイズのトップスやワイドパンツはスケーターファッションの定番アイテムであり、リラックスした雰囲気を演出します。体にフィットしすぎないシルエットは、体型を気にせず着用できる点も魅力です。
レイヤードスタイル
Tシャツの上にパーカーやチェックシャツを羽織ったり、ビーニーやキャップを組み合わせたりするレイヤードで、遊び心のある着こなしが楽しめます。
耐久性の高い素材使い
スケートボードをする際に転倒や摩擦が生じるため、頑丈な素材で作られたアイテムが好まれます。厚手のキャンバス生地やリップストップナイロン、デニムなどがよく使用され、長く愛用できるアイテムが多いのも特徴です。
スケーターファッションに欠かせないアイテム
以下のようなアイテムを取り入れることで、ただのラフな格好ではない、スケーターファッションらしさが演出できます。
オーバーサイズトップス
スケーターファッションにおいて、オーバーサイズトップスは欠かせないアイテムです。ゆったりとしたシルエットが特徴で、動きやすさとほどよいリラックス感を与えます。スケーター特有のトリックを行う際の可動域を確保するだけでなく、ファッションアイテムとしても重要な役割を果たします。サイズ感は、自分の体型や好みに合わせて選びましょう。大きすぎるサイズはだらしなく見えてしまう可能性があるので、バランスが重要です。
Tシャツ
スケーターファッションにおいてTシャツは必須アイテムと言えるでしょう。その着こなしのバリエーションは無限大です。無地のシンプルなものから、ブランドロゴが大きくプリントされたもの、バンドシャツまで、さまざまなデザインのTシャツがスケーターファッションに取り入れられています。
パーカー
スケーターファッションでは、オーバーサイズのパーカーも定番です。動きやすく快適な着心地なので、スケートボードをする際の機能性も抜群です。
30代~40代の男性にとってパーカーはラフすぎる印象があるかもしれませんが、上質な素材や洗練されたデザインのアイテムを選ぶことで、大人らしいスケータースタイルを演出できます。
チェックシャツ
スケーターファッションに欠かせないトップスの一つが、チェックシャツです。チェックシャツは、羽織りとしても、インナーとしても活用できる万能アイテムです。落ち着いた色合いのチェックシャツは、大人っぽく洗練された印象を与えます。一方、カラフルなチェックシャツは、遊び心のあるストリートスタイルを演出できます。
ワイドパンツ
スケーターファッションにおいて、ボトムスの定番はワイドパンツです。動きやすさとルーズなシルエットが特徴で、スケートボードのトリックを決めやすいだけでなく、スタイリッシュな雰囲気も演出できます。
スニーカー
スケートボード用のスニーカーは「スケシュー」「スケボーシューズ」とも呼ばれ、一つのジャンルとして確立されています。
スケーターにとってスニーカーは、トリックを決めやすくするために必須のアイテムでした。グリップ力や耐久性、そして足首を保護する機能などが重視され、デッキテープによる摩耗にも耐えられる丈夫なスニーカーが選ばれてきました。
代表的なモデルとしては、VANS(バンズ)のOld SkoolやAuthentic、ConverseのChuck Taylor All Starなどが挙げられます。これらのスニーカーは、シンプルなデザインながらもさまざまなスタイルに合わせやすく、時代を超えて愛され続けている定番アイテムです。
季節ごとのスケーターファッション
春
春は、スケーターファッションを軽やかに楽しめる季節です。冬に着ていた厚手のアイテムを脱ぎ捨て、軽快な装いへとシフトしていきましょう。
日中は暖かくなる日も増えてきますが、Tシャツとアウターの重ね着が基本になります。まだ肌寒い日は、ネルシャツや薄手のパーカーを重ね着することで、体温調節をしやすく、よりスケーターらしいレイヤードスタイルを楽しむことができます。
ボトムスは、ワイドパンツやチノパンがおすすめです。ソックスやビーニーといった小物に春らしい明るいカラーを取り入れると、季節感が出てよりおしゃれな印象になります。
夏
夏のスケーターファッションは、暑さ対策をしながらも、スケーターらしいラフでクールなスタイルを維持することが重要です。通気性の良い素材や軽やかな色使いで、快適におしゃれを楽しみましょう。
トップスは、Tシャツが主役になります。定番のヘビーウエイトの無地シャツはもちろん、ブランドロゴやグラフィックがプリントされたオーバーサイズシャツ一枚で着こなしを楽しみましょう。
秋
秋のスケーターファッションは、重ね着で温度調節をしながら、おしゃれを楽しむのがポイントです。定番アイテムであるパーカーは、秋らしい深みのあるカラーや、ブランドロゴが大きくあしらわれたデザインを選ぶと、よりスケーターらしさを演出できます。
秋は、素材にもこだわりたいところです。コーデュロイやデニム、スウェットなどの素材を組み合わせることで、より奥行きのあるスケータースタイルを演出できます。
冬
冬は、防寒性を意識しつつも、スケーターファッションらしさを失わないコーディネートが重要です。重ね着で保温性を高めながら、レイヤードスタイルを楽しむのがポイントです。
アウターには、保温性の高い中綿入りのコーチジャケットや、ボアジャケットがおすすめです。インナーには、パーカーやクルーネックのスウェットを選び、さらにその下に長袖シャツを合わせることで、体温を逃がさず暖かく過ごせます。
スケーターファッションを今風に着こなすポイント
シンプルにまとめる
ゴテゴテとアイテムを重ねるのではなく、すっきりとした印象を与えることで、洗練された大人のスケータースタイルを演出できます。30代~40代の大人の男性であれば、特にこの点を意識することが大切です。
例えば、トップスにシンプルなロゴシャツを選び、ボトムスにはワイドパンツやカーゴパンツを合わせるのがおすすめです。足元は定番のスニーカーでまとめることで、シンプルながらもこなれた印象になります。
ブランドに統一感を出す
スケーターファッションで重要なのは、ブランドに統一感を出すことです。
特定のブランドで全身を揃える必要はありませんが、いくつかのキーアイテムを同じブランドで揃えることで、洗練された印象になります。トップスとボトムスを同じブランドで揃えたり、シューズとキャップを同じブランドで揃えたりすることで、統一感が生まれます。
アーバンスポーツブランドのアイテムを取り入れる
スケーターファッションを今風に、そして大人っぽく着こなすには、アーバンスポーツブランドのアイテムを取り入れるのがおすすめです。アーバンスポーツブランドとは、都市生活でのスポーツやアクティブなライフスタイルを想定したファッションブランドです。機能性とデザイン性を兼ね備えており、スケーターファッションのルーツであるストリート文化との相性も抜群です。
例えば、Nike SB(ナイキSB)は、Nikeが展開するスケートボーディングラインです。機能的なスニーカーはもちろん、スタイリッシュなアパレルも豊富に揃っています。他にも、アディダス スケートボーディングは、アディダスのスケートボーディングラインです。
また、VANS(バンズ)もスケーターファッションに欠かせないブランドです。オールドスクールやエラ、スリッポンなど、さまざまな種類のスケートシューズがラインナップされています。
スケーターファッションにはDDDD
スケーターファッションは、単なる流行ではなく、自由で活動的なライフスタイルを表現する一つの文化です。この記事では、スケーターファッションの歴史や特徴、そして欠かせないアイテムから着こなしのポイントまでを幅広く解説しました。
定番アイテムであるオーバーサイズのトップスやTシャツ、パーカー、チェックシャツなどは、ブランドによってさまざまなデザインや素材が展開されており、自分の好みに合わせて選ぶことができます。また、ワイドパンツやカーゴパンツ、そして欠かせないスニーカーやソックス、ビーニーやキャップなども、コーディネートの幅を広げる重要な要素です。自分らしいスタイルを追求しながら、快適でスタイリッシュなスケーターファッションを楽しみましょう。
大人の上質なスケーターファッションにはDDDD(ディフォー)がおすすめです。DDDDは、「Dimensional(ディメンショナル)」「Daring(デアリング)」「Deviant(ディヴィアント)」「Dazzle(ダズル)」をコンセプトにしたアパレルブランドです。ハイクオリティなアイテムでスケーターファッションを始めたい方はぜひチェックしてみてください。